電通と博報堂の違い 【広告業界】

企業分析をストックするサービスを作っています、IRomiruです。

今回は、日本の中で広告業界をほぼ牛耳っているこの2つの大企業について調べてみることにしました。特にその2社間の違いについて重点的に調べていますので、最後まで読むと2つの戦略の違いが理解できます。

電博とは?

みなさんは電博って言葉をきいたことはありますか?
言葉ぐらいは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、広告業界の大企業、電通と博報堂の2社の頭文字をとったものです。
電博なんていう言葉ができるぐらい大きな存在ということがうかがえます。

問い

ここを正確に答えることができる人って少ないのではないでしょうか?ここを知っておくのは、社会人としても大きなメリットにはなると思います。

仮説

広告業界を代表する企業なのでそれほど大きな売り上げの差は変わらないのではないかと考えました。

解の定義

売上の差が1000億円以内なら仮説は正しいという解の定義をしました。

情報収集

そもそも広告業界の市場規模はどれほどか見ておきましょう。全体で6.5兆円。

電博グループ売上を過去5年に渡って比較してみました。
2018年で言えば、電通グループ5.4兆円の売上に対して博報堂グループ1.1兆円の売上。
その差はなんと4.3兆円!!

結果

新たな問い

どこにこれほど売り上げに大きな差を生んでいるのか?を調べてみることにしました。

3つの仮説

再び仮説を3つほど立ててみました。1つ1つ検証していきましょう!

検証①:電通が4マスメディアの売上を大きく上げているのではないか?

新聞・雑誌・ラジオにおける売上に大きな差は見られない。
しかし、テレビで電通が博報堂の売上を2,000億円ほど上回っており、全体の売上の差に繋がっている。よって仮説は正しいと言える。

仮説②:電通の海外事業がうまくいっているのではないか?

原因は絶対これですね!
電通と博報堂の売上の差が4.3兆円もあるのは、2社間の海外事業展開の差だと言えます。電通グループの売上の内訳の約60%は海外事業だということも分かります。

仮説③:電通がインターネット広告領域の売上を多く上げているのか?

まずは媒体別の広告費の推移を調べてみることにしました。

このグラフを見ると分かるように、4マスメディアの市場は右肩下がりなのに対して、インターネット広告市場は右肩上がりに伸びていることがわかります。

インターネット広告の領域で売上高を比較してみると、博報堂のほうが売上は高い。博報堂の強みであることがわかりました。

もうすこし深堀り

どうして博報堂はインターネット広告領域の売上高が大きいのでしょうか?

それは2012年の決算説明資料というものをみると、わかってきます。実はこの時点で博報堂は今後はインターネット広告領域に力を入れていくといっているんですね。

このように実際に博報堂のインターネット広告売り上げは伸びています。

2012年の両者の今後の戦略をみると面白い

それぞれ他社にはない自社の強みを見出そうとしていることがうかがえます。

電通のインターネット広告領域における今後の戦略は?
インターネットは電通にとっては、弱みです。これを電通はどのように埋めていくのか?

これまた、2018年の決算説明資料なんですが、インターネット広告領域に強みを持つ企業を積極的に買収し、自社の弱みを他社の強みで解決することで、売上の増大を図っています。

まとめ

こんな風に電通と博報堂の違いを見出すことができました。

今後、社会にでて、どんな価値を与えていくのかは就活において最も重要な部分です。それを知るには、自分の与えたい価値とその会社でできることを知ることが大事です。そのためには企業分析が非常に重要になってきます。

皆さんがこの記事を見て、電通・博報堂についてより深く知れ、その後の就活に役に立っていれば幸いです。

この記事を書いた人

IRomiru編集部