こんな人にみてほしい
・LINEへの就職を考えている学生
・LINEの全体像を知りたい方
日本で一番使われているSNSを運営しているLINE。
就職でも優秀層がエントリーしている印象です。
新規事業・新規サービスが毎月のようにリリースされていて、『LINE』での収益を新規事業の投資に当てる、王道の経営をしています。
今回はそんなLINEの新規事業やサービスをまとめることで、LINEの戦略を読み解けるのではないか?という仮説をもとに、新規事業をまとめてみました。
LINEへの就職を考えている学生には、企業研究・企業分析の一環としてぜひ読んで欲しいです。
LINEの変遷
2011年~2013年:コンテンツ期


『LINE』がリリースされたのは、東日本大震災がおこった2011年。
震災の影響でメールや電話が繋がらないという状況の中、LINEなら連絡が取れるということで一気に広がりをみせました
この時期のLINEは、『LINE』の成長と、LINEゲームやLINEマンガなど、スマホで完結するコンテンツ事業が盛んでした。
この時期ではまだある程度アプリ会社という自己認識が強かったのではないかと推測できます。
2014年~2016年:プラットフォーム期


2014年からは、ラインが実生活に大きく進出してきた印象です。
LINEバイト、LINEWOW(食事)、LINEMUSIC(エンタメ)、LINEモバイル、LINEPayなど、LINEで生活を完結させるようなプラットフォーム戦略の色が強くなっています。
また、この時期から決算説明資料で用いられる数字が、ユーザー数からMAUに切り替わっており、ある程度広がりがひと段落ついた時期といえます。
2017~現在/未来:脱『LINE』期


2017から未来につながるこのフェーズは脱『LINE』の動きが見えます。
金融・ヘルスケア・スマートスピーカー・人材など、『LINE』との親和性というよりも、脱『LINE』を図っているように思えますね。
あと、アイコンが似通ってきていて、『LINE◯◯』ブランドを作ろうとしていますね。それぞれで別々のブランドを構築していくよりも、群戦略のように新規サービスで戦っていくのでしょう。
収益構造の変化
簡単に収益構造の変化に目を向けてみます。
2013年4~6月期

初期段階ではゲーム課金が53%と、売上構成を大きく占めていました。
2015年第3四半期

2015年あたりからは、広告売上の比率が向上しています。『LINE』単体での売上の上げ方を掴んできた時期だったのではないでしょうか。
2019年第1四半期

2019年にはいって、広告売上が半分以上を占めました。
好調なのはトーク一覧の上に表示されるディスプレイ広告と呼ばれるもののようです。
今後のLINE


最後はちょっとアンチ的な考察をしてみました。
ヤフーや楽天に似た企業になっていきそうです。日本を代表する企業になる(なっている)ことは間違い無いのですが、GAFAを超えるような企業になるかというと、そのイメージはあまりないです。